ご挨拶
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第29回日本膵管胆道合流異常研究会 会長
嵩原 裕夫
(徳島大学病院小児外科・小児内視鏡外科)

 

 この度、「第29回日本膵管胆道合流異常研究会」の会長として、平成18年10月7日に徳島大学長井記念ホールで開催させていただくことになりました。
 徳島大学では昨年、外科系教室の再編が行われ、消化器外科・移植外科、呼吸器外科、食道・乳腺甲状腺外科、心臓血管外科、小児外科・小児内視鏡外科の各診療科が徳島大学外科としてひとつの同門会の下に収まり、診療、教育、研究に協力して、さらなる発展を遂げようとしております。
 この新たにつくられた同門会にとっても、徳島大学で歴史ある本研究会を第1回から第6回、そして第23回の開催に続き第29回目をお世話させていただくことは大変意義深いものであり、研究会関係各位に深く感謝しております。

 日本膵管胆道合流異常研究会は、昭和53年に第15回日本小児外科学会における研究会のひとつである第1回膵管胆道合流異常の診断基準検討会として発足したもので、創設から数えると今年で28年目を迎えます。
 その後、多数の演題が寄せられるようになり、第5回からは日本膵管胆道合流異常研究会に発展し、本疾患に対する診断や分類法が確立され、病態に応じた治療法の選択と普及に大きく寄与してまいりました。本研究会はこれらの治療法の基礎的および臨床的問題点を検討するうえで絶好の機会と考えます。
 合流異常と癌、膵癒合不全や膵炎との関係、小児先天性胆道拡張症の定義、長期予後や術式など、まだまだこれからの検討を要する主題を選ばせていただきました。またビデオセッションや一般演題にも奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

 私は日本膵管胆道合流異常研究会の創設以来の世話人として、本研究会の発展に力を注いできました。「第29回日本膵管胆道合流異常研究会」が皆様のご参加により、さらに新しい知見を全国に発信できれば私にとってこのうえない喜びでございます。

 美しい自然に囲まれた徳島にお越しいただきました皆様には、また新たな秋のきらめきを楽しんでいただけるのではと思います。一人でも多くの先生方のお越しをお待ちしております。